サッカーのワールドカップは観戦していない。サッカーに特に興味はないし、そもそもうちにはテレビがない。だが、日本のチームがベスト16まで勝ち上がったことくらいは、報道されるので知っている。そのこと自体にはなんの感慨もないが、ふと思ったことがある。
サッカーは予選も本戦も同じルールのゲームだ。だから通常、予選で強ければ、本戦でも強いのだろう。
中小企業診断士試験は、どうだろうか? 1次試験でいくら高得点を取っても、2次試験の合否には影響しない。その意味で、2次試験こそが診断士試験の「本戦」であり、1次試験は本戦への参加チケットを入手することが目的の「予選」だと言える。予選は単なる通過点に過ぎず、目的はあくまで本戦で勝つことだ。
予選に落ちれば本戦への出場すらできないのだから、予選通過を目指すのは重要だが、それとは別に、本戦対策もしないわけにはいかない。なぜなら、診断士試験において本戦は予選の延長ではない、すなわち同じルールのゲームではないからだ。予選(1次)と本戦(2次)とで、違うルール、違う内容のゲームをしなければならない。そこが、サッカーと診断士試験のちがうところだ。
さらに、予選から本戦までの時間はたった2か月しかない。けだし、早期の2次試験対策が求められるゆえんである。
他の受験生と競争して勝ち抜くのが2次試験
今は1次試験の直前期であるが、それと同時に2次試験も刻一刻と迫ってきている。2次試験は明確に相対評価の試験、つまり他の受験生と競争をして、順位を争う試験だ(1次試験も、実質はそれに近いが)。そこで、もし多くのストレート受験生(今年初めて受験をする人)が、1次試験が終わってから2次試験の学習をすると仮定するなら、その中で少しでも早くから2次試験の学習を開始した方が、有利には違いない。
だから、先日のTAC模試の結果で、1次試験の学習にある程度のめどがついている人は、すでに2次の学習に手をつけ始めている。
自分も、TAC模試ではほぼ予定通りの結果が得られたので、1次試験対策の定着をはかりつつ、同時に2次対策の学習も少しずつ進めている。とはいえ、中心は1次対策だから多くの時間はかけられない。そこで以前、Mさんからコメントをもらったことを参考に、事例4対策に絞っている。
2次の学習の方は楽しい
競争試験という点ではシビアな面もあるが、広く浅く暗記が中心の1次試験と違って、2次対策は狭く深い思考が求められ、そこにある種の面白さというか知的な喜びを感じることが多い。1次試験対策で「中小企業経営・政策」などやっていても苦痛でしかないと感じることが多いが、2次試験の勉強はやっていて楽しいことが多い。
いまは、早く1次試験が終わって、本格的に2次の勉強に集中できるようになればいいのにと思っている。
ま、こんなことを書いていて、1次で落ちたらとんだ赤っ恥なわけだが!
今回は1次試験までの優先事項について書こうと思っていたのに、前置きが長くなりすぎた。本編はまたあとで書くかも。