まず、算数から。「早期財務会計」に苦心惨憺

中学数学教室、でもちょっと難しすぎるような。。。

TAC中小企業診断士講座(9月開講)の、企業経営理論の講座全8回が終わりました。あとは、養成答練なるミニ模試+解説の回が1回あります。

正直、頭に残っている部分が少ないなあという感じはあります。もちろん、それは自分の記憶力が落ちていることが主要な原因です。それに加えて、やっぱり学習範囲が広いので、1回ごとの講座の進度が速い=取り扱うボリュームが多いということもあります。各回の講義時間は正味で140分くらいですけど、もうちょっと長くやって欲しい感じはあります。テキストを講義でこなしきれていない印象が残るときも何度もありました。

これは私は、基本的に予習をしていなかったので、とくにそう思ったのかもしれませんが。予習はした方がいいと思いますが、時間的・能力的に厳しく復習中心で回していたのです。

まあ、企業経営理論については、おいおい思い出しながら書いていきます。

アプローチ講義のおまけ(?)の「早期財務会計」にとりかかる

さて、9月は企業経営理論の講義の前半と、前回書いたようにアプローチ講義のWeb講座を一通り見ていました。アプローチ講義は、復習して覚えるという感じでもないので、各回の講義を2回ずつ通して見て、問題をやってみたくらいです。

そして、9月の下旬から、アプローチ講義とセットでついていた「早期財務会計」に取り掛かりました。これは昨年(17年合格目標)の「財務会計」講座のWeb講座です。こういう売り方をなんていうのでしょう? 売れ残りの在庫処分というのとは微妙に違いますよね。なにか名前がありそうですが、よくわかりません。TACにしてみれば、追加的な費用がほぼゼロで、いくばくかの限界利益を得られるやり方です。

Web講座のメリット

「早期財務会計」は、Web講義を見ながらの自習です。これは、教室講義と比べて、メリットとデメリットがありました。

メリットは、自分で進度を調整できることです。上にも書いたように、教室講義での1回140分の授業は、テキストのボリュームをこなすにはちょっと短い感じがしました。

一方、Web講義の場合、講師の説明やテキストの内容がよくわからず、じっくり確認したいところがあるとき、動画を止めてゆっくり確認できます。要するに講座時間を伸ばせる感じです。また、1回の講座を2日に分けて見るといったことも可能です。こういうフレキシビリティは、案外大きなメリットだなと思いました。このメリットをうまく使いこなせるのであれば、Web通信講座だけでも悪くないかもしれません。

Web講座のデメリット

反面、デメリットは2つあり、1つはその場で講師に質問できないことです。質問については、いずれまた書きます。

そしてもう1点は、やはりライブ感みたいなのがないので、どうしても没入感に欠ける(集中しきれない)ことです。同じ内容の講座でも、教室でライブで聞く方が、五感が受ける情報量が多いので没入感が強く、記憶に残ります。動画(映像+音声)を見るのと「ライブ」とは、かなり違うのですね。

たとえば、富士山の山頂で撮った動画を見るのと、実際に自分で富士山に登って感じる「空気感」とは、まったく違います。私は登山が好きで、富士山も登ったことがありますが、いくら動画を見ても、あの現場の空気感は絶対わからないだろうと思います。

それに近いものが、教室講座とWeb講座との間にありました。その点で、記憶力、集中力が落ちている後期中年者(50代)には特に、教室には通うだけのメリットがあると感じました。

「早期財務会計」があってよかった!

というわけでWeb講座にはデメリットもあるわけですが、それを差し引いてもこのアプローチ講義のおまけ(?)の、「早期財務会計」については、「受けてよかった!」と心から思いました。前回書いたように、アプローチ講義そのものについては、あまり高い価値を感じませんでしたが、早期財務会計の方は、非常に有用でした。

それは単純に、「財務会計」の学習内容が自分にとってはかなり難しいもので、理解に時間を要するものだったからです。やっぱり、講義を受けてトレーニングの問題を一通り解いてみないと、難易度、レベル感がわからないですね。テキストをパラパラとめくって読んで「難しそうだな」と思うのと、実際の難しさはわからないのです。

方程式? その前に、分数の割り算ってどうやるんだっけ?

ちなみに、私は以前に簿記を少しだけ勉強したことがあり、だいたい日商簿記3級程度の知識はありました(検定受検はしていませんが)。BS、PLの基本的な読み方はわかりますし、仕訳も基本的なものならできますし、試算表、精算表がどんなものかも知っていました。

なので、財務会計を少し舐めていたのですが、途中から「これは『数学』ではないですか!」となって、あわてたのです。

前回も書いたようにバリバリの私立文系だったので、数学は中学レベルまでしか勉強していません。中学レベルの数学もずっと使っていないので、一次方程式や因数分解もおぼつかないですし、下手したら「分数の割り算」みたいな小学校の算数レベルも、怪しいです。

さらに、筆算を使わなければならないことに、目が点です。おとなが、四則演算を筆算でやることなんて、普通ないじゃないですか。仕事で平均値の計算が必要なら、エクセルを使うか、悪くても電卓でしょう?

整数の四則演算でも間違えまくるし、少数や分数がからんだ割り算とかになったら、いちいち「計算はこれでいいんだっけ?」と立ち止まってしまい、ものすごく時間がかかります。

なので、「財務会計」の学習の前に、算数の学習から確認しなければならない状態でした。こんな状態で、もし、「早期財務会計」のWeb講座を受けずに、いきなり教室講義の「財務会計」に突入していたら、授業についていけずに挫折していたかもしれないと思いました。

来期受講する方には、7~8月から「早期財務」をスタートすることを強くおすすめします

というわけで、実は、この記事を書いている時点でも「早期財務」のWeb講座が一通り終わっていません(汗。とにかく理解に時間がかかりますし、定着にはもっと時間がかかります。でも、ここでがんばって一通り回しておけば、たぶん11月から始まる教室講義は、だいぶ楽になるだろうと思って、なんとか時間を作っています。

簿記の1級(CFを作れる、原価計算がわかる)くらいの知識がある人は別として、そうじゃない一般人、とくに後期中年者であるなら、気の早い話ですが、もし来年度にTACの中小企業診断士講座の受講を検討するなら、このアプローチ講座+早期財務会計は、ぜひ受講することをお勧めします。

それも、できれば7月から、遅くても8月中に受けておくのがベターでしょう。私のように、9月下旬になって、企業経営理論の教室講義と同時並行で進めようとするとけっこう大変になるかもしれません。

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