2019年診断士2次試験雑感

中小企業診断士試験2次筆記試験の会場は、今年も東京理科大でした。

9月8日のFP技能士試験まではそちらの勉強に時間を割いていましたが、その後はそれなりに診断士2次の勉強に集中していました。しかし、10月に入ってからは体調不良もあって、息切れ状態。10月の勉強時間は1桁時間で、いわゆるピーキングに完全に失敗した状態で2次試験当日を迎えてしまいました。モチベーションも激落ち君で、とても受かる気がしません。それでも「せっかく高い受験料を払ったのだから」という理由と、半ば惰性で受験はしました。逆に緊張感ゼロなので、いい意味で気楽な気分で受験できました。

以下、事例ごとの雑感です。

事例1
けっこう難しい!けど面白い!与件文を読んで感じたのは「やっぱり受験校の模試などとはレベルが違うな」ということでした。「最大の理由」を問う設問が2つも出てきていることからも、「要因は、①なになに、②なになに、」みたいに、キーワードを拾って箇条書きで並べる『ふぞろいな合格答案』型の解答はやめてね、という出題者のメッセージを強く感じさせられました(当然ですが、「最大の要因」が問われているのに箇条書きで並べたら×でしょう)。言い換えると、「本質を捉える」能力が問われていたと思います。それはわかったものの、しかし解答を自分で書くのは難しい。相変わらず時間調整に失敗し、ラスト10分で、最後の2問を書き、解答要素の入れ込みが少なすぎるしょぼい解答ばかり。空きマスも多くがっかり答案です。予想評価C~B。

事例2
まさかの「SWOTそのまま書かせる問題」に、へぇ…と思いましたが、よく考えてみれば、昨年の「3C分析そのまま書かせる問題」と同様の流れですよね。すると来年は、「5フォースをそのまま書かせる問題」になったりして…。与件は素直で読みやすく、たぶんマーケが得意な人には易しい問題だったのでしょう。グラフの使いどころに悩み、ネイルの「写真」を解答のどこに使うのかはわからず。あの写真、結局、本当のただの参考だったのでしょうか? 予想評価C~B。

事例3
今年のC社は「多品種少量生産の工場に、量産工程を追加する」というチャレンジ企業! これまでよくあるパターンだった「多品種少量生産による高付加価値化を目指す流れ」を覆すびっくり問題。しかも「かんばん方式」の導入まで。このあたりは完全に盲点で、やられました。一応マス目は埋めましたが、たぶんかなりピンボケな解答です。まわりでも難しかったという声が多く、平均点はかなり低くなりそうです。予想評価C。

事例4
一応、連結財務諸表ということでしたが、H29年のように連結決算書作成の知識そのものが問われるものではなく、対応しやすい設問でした。CVP問題(問2)での変動費率や損益分岐点の問題も、H29年のようなひっかけは(たぶん)なくて、素直な設問。出題者が変わったのかもしれません。投資の経済性計算で難問が1つ(問3(3))ありましたが、自分は5分考えてもわからないので捨て(白紙解答)にしました。間違いなく正解者は少ないので、ここは捨てでよかったと思っています。アカウンティング分野は記述問題(問4)で、ここも比較的基本的知識の問題。事例3とは逆に、近年ではかなり易しいレベルで、たぶん平均点は高いと思います。予想評価B~A。

全体的には、『ふぞろいな合格答案』に見られていたような 「キーワード抜き書き」 や「解答パターン暗記」では対応が難しい、本質的な思考力が問われる方向に少しずつ変化しているように感じました。

自分は、事例4以外は「できた」という手応えが少なく、事例3の得点調整がどうなるか読めないので予想が難しいですが、210~230点で不合格ではないかという感じです。(さすがに200点以下ということはないと思い(願い)たいのですが……。200点以下だったら、もうあきらめて来年の受験はやめるかもしれません)。

さいわい来年も2次受験の権利がありますので、またのんびり勉強します。もう歳ですし、コンサルティングの実務でバリバリ活躍したいというより、ボケ防止のための生涯学習が受験の目的になってきましたが、それはそれでよいでしょう。

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コメント

  1. 新宿校だった人 より:

    お疲れ様でした。今年は昨年よりも手応えが感じられませんでした。勉強に対するモラールも落ちてしまったので、来年は受験しないかもしれません。

    • 百軒店 より:

      新宿校だった人さん、お久しぶりです!
      1年ぶりのコメント、うれしいです。
      長期間、モラール、モチベーションを維持するのは大変ですよね。
      結果はまだわかりません。お互い幸運でも棚ぼたでも、合格しているといいですね。

  2. ローズバンク より:

    百軒店さま
    二次試験お疲れさまでした。
    独特の着眼点からの記事、毎回楽しく読ませていただいております。
    私は今年が3度目の2次試験でしたが、一番オーソドックスで
    一番実力差が出るだろうなあという印象を持ちました。
    そろそろ多年度ループから脱出したいとは思いますが、
    どちらの結果でも粛々と受け入れ、次の道に歩もうと思っています。

    • 百軒店 より:

      ローズバンクさん、お読みいただきありがとうございます。
      年々、小手先のテクニックは通じない問題になってきているように感じます。
      多年度ループ、抜け出せるといいですね!

  3. シノブ より:

    こんばんは。
    記事の内容から受かるパターン解答だと思いました。何となくですが。
    私は事例1と2は10年くらい前の過去問っぽいなと思って解きました。何かこんな単純な方向性でいいのか?罠なのかと思うくらいで。特に事例1は今年の一次で物議をかもした企業経営理論を思いだしました。クセの強い起業だなと。
    でもそういう思い込みで解く人は落ちる試験なのでダメかもしれません。
    事例3は知識が浮かばないカンバン問題を最後に回しましたが最後の一行が埋められず。痛かったです。
    事例4は改善事項が浮かばず時間を無駄に使ったのが痛かったです。タイムマネジメント大事ですね。変動費の変更額は式が浮かぶも計算が進まず、難問は私も白紙です。
    筆者様の更なる活躍を祈念します。

    • 百軒店 より:

      シノブさん、コメントありがとうございます。
      私はあまり古い過去問はやっていないので、10年前はわからないのですが、出題者もいろいろ考えて、変えてきているのでしょうね。
      合格しなくても、いろいろ修行になる試験です。(合格した方がいいですが(笑))

  4. となりはととろ より:

    もう一年以上、時折ブログを拝見させていただいています。ありがとうございます。初めて投稿させていただいています。
    私も一昨年から1年間、TACに通い、1次は通ったものの、2次は全くダメで、今年2度目の二次でした。そして、同じく50代で、私の方が少し年上です。昨年遠藤先生のクラスにも少し出ていましたし、どこかですれ違っているかもしれませんね。
    ブログの文章を読ませていただくと、とても聡明な方だと思うので、今年は合格されていればよいのに、と思います。
    私自身は、今年はどうしても受かりたい、と思い、気合いを入れて大枚叩いて学校にも通い、かなり勉強し、模試も何回も受けましたが、出来はイマイチで、IVに至っては、マイナス符号をなぜかつけ忘れて大量失点に繋がり、今年もダメそうです。来年受けても結果が変わらない気もして、撤退するか悩み中です。あんまり勉強しなくても簡単に受かる人もいるので、本当に能力が無いとしか思えないので。ただ、撤退するにしても、この先の目標がわからなくなりそうで、進むも地獄、退くも地獄のような感じです。
    と、自分のことばかり、書いてしまいましたが、これまで苦しくなった時、ブログを拝見させていただき、私も頑張らないと、と思うことができたので、そのお礼も兼ねて投稿しています。
    ありがとうございました。よい結果になりますように。

    • 百軒店 より:

      となりはとろろさん、はじめまして。
      拙ブログを以前からお読みいただいているとのこと、大変ありがとうございます。
      渋谷の遠藤クラスにいらしていたなら、すれ違っていたことがあるかもしれないですね。
      私も予備校の解答を見てみたところ事例4では、つまらない電卓ミスをしているところを見つけました。
      確実に得点を取ることは、なかなか難しいですね。
      合格するに越したことはないですが、不合格だったら、生涯学習または人生修行として、勉強を続けていこうかなと思っています。
      結果発表後、となりはとろろさんがどうなさるのかわかりませんが、悔いの残らない道を選んでください!