中小企業診断士試験は、1次試験も2次試験も、通常は点数を教えてくれない。教えてもらうためには、診断協会に対して「得点開示請求」という個人情報開示の請求をしなければならない。
合格発表があってすぐ後に、その請求書類を送っていたのだが、約3週間くらいかかって、ようやく回答が戻ってきた。
法律文書という感じ(感じじゃくてそのものだが)で、すごくそっけないですね。「以上」とか。
「合格おめでとう!2次も期待しているよ。(by 協会)」くらい書いてくれてもいいのに……。
高得点だが、特別なことはしてない
科目名を入れると、次の通り。以前の記事で書いた自己採点と微妙に異なっているところもあるが、原因は自己採点のミスなのか、マークミスなのかは不明。
科目 | 得点 |
経済学・経済政策 | 88 |
財務・会計 | 56 |
企業経営理論 | 75 |
運営管理 | 77 |
経営法務 | 52 |
経営情報システム | 80 |
中小経営・政策 | 74 |
合計 | 502 |
というわけで、1次試験の合計は502点だった(経営法務の8点加点を含む)。
「財務・会計」は、56点だったので、例のマークミスは、結局1問を飛ばして空白にしていただけだったらしい。パニックになっていた時の人間の記憶は、あてにならないですね。
8点の調整があったとは言え、合計502点は、平均すると70点を超えているので、まあまあ高得点だと思うが、特別なことはしていない。基本的に、TACのカリキュラム通りに勉強しただけだ。
自分の経験上からは、普通の人にとって、診断士の1次試験対策は、受験校(通信講座含む)に通うのが、もっとも効率がいいし、コストパフォーマンスが高いと思える。(コストパフォーマンスという言葉はあまり好きではないのだが)。独学はコストパフォーマンスが悪いので、勧められない。
そのため、来年、2019年の1次試験合格を目指す人には、今からでも受験校の利用をお勧めする。自分はたまたまTACに通って、その講座は非常に役に立ったが、もちろん、TACじゃなくてもいい。診断士講座を長年実施している受験校なら、1次対策については、おそらくそう大差はないと思う。
また、すでに受験校に通っている人は、その講座カリキュラムに沿って休まず勉強を続けていけば(それが大変なのだが)、まず合格レベルには到達できるだろうから、きっちり勉強してがんばってもらいたいと思う。
そして、来年の2次試験会場でお会いしましょう。
診断士試験の得点開示請求について
ちなみに、得点開示の手続きだが、これはちょっと面倒で、所定の書類を用意し、身分証のコピーと住民票の原本と返信用封筒を同封して、診断協会に送付しなければならない。
聞くところによると、以前はまったく教えてくれなかったのを、それはおかしいと言って、ある弁護士の受験生が個人情報保護法に基づく開示請求をして認められ、以後は開示請求をすればだれでも教えてくれるようになったという。しかし、開示請求をしなければ教えてくれない。
少し調べてみると、他の国家資格でも事情は似たようなもので、開示請求があったり、訴訟があったりして、得点を請求者に開示するようになったのは最近らしい。
点数を受験者全員に教えても、とくに不都合があるとは思えないし、事務的な手間が増えるとも思えない。むしろ、開示請求に個別に対応する方が手間であろう。
なんとなく、「とにかく基本的に情報は隠し、独占する」という、この国の「官」の体質が、透けて見える気がする。