あまりにお粗末なTACの商品管理

TACの完成答練セッションも2周目に入った。講師は「いまからまったく新しいことを覚えようとするのはリスクが高い」ということをよく言っているが、その通りだと思う。

インプットにおいては、既学習の内容であいまいだったところや理解不足だったところを再確認して、確実にしていき、いわゆる「ペンキの厚塗り」をしていく段階だろう。また、アウトプットでは、ミスを無くすための方法論や戦術を構築することも重要になる。

いずれにしても、答練のスケジュールにそって、淡々とトレーニングや過去問を解く日々で、あまりブログの記事として書くネタも無い。(ちょっとした思いつきや感想などはツイッターでつぶやくことにしたので、なおさらブログ更新の頻度も落ちる)。というわけで、またTACネタです。すみません。

答練は商品なのに

相変わらずTACのテキスト類は誤植が多いが、びっくりしたのは答練で同じ問題が2回掲載されていた事件(答練とはTAC内部で行われる模試のようなもの)。

受講生はお金を出して答練の問題という「商品」を買っている。それなのに、同じ問題を掲載するなんて、「カネ返せ」レベルだろう。たとえば、週刊誌を買ったら、ミスで「先週と同じ記事」が重複で載っていたら、普通怒るでしょう? それと同じことだ。

ところが、この件については、授業中に講師から「間違えて同じ問題が掲載されていました。すみません」という説明があったのみで、TAC自体からはなんのコメントも無くスルーされている。TACでは、たいした問題じゃないと考えているのだろうか?(記事執筆時点)

これ、資格受験という(最初からうさん臭いと思われている?)業界だから、大きな問題にならないが、食品業界とかだったら記者会見レベルのミスだと思うけどなあ。間違えて賞味期限切れの食材が混入していました、というのとあまり変わらないだろう。

TAC株式会社はその辺の個人商店ではない。立派な東証一部上場企業だ。社会的な責任もある。それでいて、この商品管理レベル、この内部統制レベルのお粗末さ。不思議なくらいだ。斉藤社長はどう思っているのだろう。

これは、2次試験の事例企業か?

先日、TACの出版事業部で、こういう事件が起きている。

当社取締役による不正行為の疑いに関するお知らせ

こんなことがあって、教材作りの現場のモラールがダダ下がりなのだろうか? あるいは、そもそもモラールが低いからこういう事件が起きたのだろうか? などとも考えてしまう(モラール=士気:PQCDSMEの「M」。生産管理の基本知識)。

「現在、T社社内で教材作りに携わる部門のモーラルは大きく下がっている。これを再び引き上げるための施策について100字以内で述べなさい」(事例1)

「T社が商品品質を向上させるために必要な改善策を、100字以内で述べなさい」(事例3)

……って、2次試験の事例問題にできそう。

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