TAC中小企業診断士講座のアプローチ講義について

ちょうど今週末に、今年の2次試験が実施されますね。ということは、これからちょうど1年後を目指して勉強していくということです。一次試験に受かれば、ですが。

中小企業診断士試験の勉強をスタートして、1か月ちょっと経ったのですが、思っていたより大変です。いろいろな面での大変さがあるのですが、やっぱりこの年齢になると、体力的に厳しいことが一番です。仕事から帰ってきて夜に勉強しようと机に向かっても、疲れているし眠くて眠くて。。。

私も若いときは「徹夜で仕事」といったこともありましたが、今はとても無理ですね。もしそんなことをしたら、その後2日間は完全に休まないと回復しません。要するに基本的な体力が落ちまくっているのです。なので、無理して深夜まで勉強するのもかなりつらい。

ストレート合格を目指す!と意気込んでいたのですが、厳しい現実に直面して、ややテンション下がり気味です。早くも暗雲が垂れこめてきました。どうなることやら。

アプローチ講義で2次試験をざっと見る

さて、話は少しさかのぼります。前回までの記事で書いたように、9月に入って、TACのアプローチ講義+1、2次ストレート本科生というコースに申し込みました。

アプローチ講義については、本来は教室講座を受けることができるのですが、8月まででほぼ終わっていたので、Web動画での受講としました。また、アプローチ講義には、昨年の「財務会計」Web講座もセットになっていますが、とにかくまずはアプローチ講義のWeb受講からスタートです。

アプローチ講義という名前ですが、これは主に2次試験の問題を素材にしており、2次試験のイントロダクション的なものとなっています。この講座の意図としては、学習のスタートの段階から2次の概略を確認しておき、それを見据えた上で1次の学習をしていきましょう、ということのようです。最終的には2次に受からなければ合格しないのだから、その意図は正しいと思います。

ふわっとした話が多くて、こんなにボリュームはいらないかな?

ただし、講座のボリュームについては、こんなに(150分×7回)もなくていいかな、とは正直感じました。

アプローチ講義では、2次試験の問題(事例1~3)に関して、関連する知識の解説があった後で、自分で解答を書くのですけど、前提となっている基本的な知識(1次で学ぶ知識)がないために、どうしたって適当というか、思いつきみたいな感じで書くことになります。その後で解答を見れば「なるほど」と思いますが、解答を組み立てるための素材となる知識がない段階でそんな解答を作れないことは当然です。そこで、その現状と達成すべき解答との「ギャップ」を感じて、今後の1次の学習に取り組んでくださいというのが狙いなのでしょう。

もちろん、2次試験の解答について「こんな素材でこうやって作るのですよ」という雰囲気を知るとともに、現状との到達点とのギャップを感じておくことに意味はあると思います。でも、こんなに講座のボリュームはいらないんじゃないですかね?

前年財務とセットで5,000円なら、損をした感じはしませんが、2,3回の講座にまとめてくれてもいいかなとは思いました。

これは「受験国語」ではないですか?

ところで、アプローチ講義で2次試験の事例1~3の問題にはじめて触れ、曲がりなりにも解いてみたわけですが、そのときに思ったのは「これって『受験国語』みたいだな」ということでした。

つまり、2次試験(事例1~3)を一口でまとめれば、

「長文を読んで、書かれていることを正確に理解し、さらに出題者の出題意図を読み取って手持ちの素材(知識)を使って、出題意図に沿った解答を組み立てる」

ということです。このプロセスは、今を去ること30年以上前、大学受験時の国語(現代文)の勉強で、徹底的に叩き込まれた基本に似ています。大学受験で、真剣に国語(現代文)の勉強をしたことがある人なら、たぶん似たような感想を持つのではないでしょうか。

もちろん、診断士試験で素材として使う知識は、経営、IT、法律など多くの理論分野から集めてこなければなりませんし、また解答の発案に際しては「中小企業診断士として」という限定があり、方向性のコントロールが必要です。

しかし、素材は別として、その組み立て方や解答プロセスは受験国語に似ているものを感じました(両方とも筆記試験ですから、似ている部分が多いのは当然なのかも知れませんが)。

もと私立文系の身体に残るもの

大学受験の際、私はバリバリの私立文系で、「英、国、社」の3教科しか勉強しませんでした。これは要するに高校で真面目に勉強していなかったからですが。当然現役ではどこの大学にも入れず、1年間受験浪人しました。ただ、もともと読書が好きだったこともあり、国語は得意でした。(なのに間違って経済学部に入ってしまい、数学がまったくわからず、単位を落としまくって泣くことに…)。

ま、30年も前の昔話ではありますが、それでも若いときに徹底的に叩き込まれた思考のスタイルや能力は、核として自分の中に残っているようです。

アプローチ講義で2次試験(事例1~3)を見た限りでは、「わけがわからん」とか「ハードル高い」という感じではなく、「前提知識がある程度身につけば、なんとかなりそうだな」という感触でした。

ちなみに、2次の事例4については、このアプローチ講義ではまったく採り上げられていません。

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