前回書いたような理由で、中小企業診断士に興味を持ちました。
その次に調べたことは、働きながらの勉強で、自分に合格できそうかどうかという取得可能性です。たとえば、仮に司法試験に興味を持ったところで、働きながら受験して合格することは、自分にはまず不可能です。趣味で勉強するならともかく、生きていく糧として資格を取るための勉強・受験ですから、合格可能性がゼロに近いのでは、リソースを投じるわけにはいきません。
合格は簡単ではないが、不可能でもなさそう
ネットで調べてみたところ、簡単ではないものの、司法試験のようにほとんど合格が不可能なものではない、ということがわかりました。難易度的には、トライしてみる価値はありそうです。中でも、診断士資格の場合は、多くの合格者が働きながら受験しており、しかも比較的年齢の高い方の割合が多いということが、励みになります。自分にもできそうだという気になります。
必要な勉強時間については、もちろん人によって異なるでしょうが、目安として1000時間くらいの勉強だとありました。幸い、私は家族がいない1人暮らしのため「家族サービス」というものをする必要がありません。(当然、家事は全部自分1人でしなければなりませんが)。また、今は仕事がそれほど忙しくありませんし、会社では「飲み会」みたいな付き合いもまったくないので、平日に3時間くらいの勉強時間を作ることは可能です。土日に出かけなければならない用事ができることも少ないので、仮に1000時間の勉強時間が必要だとしても、十分対応可能に思えます。
そこで、受験をしてみようかと思いました。
年齢による不利をどう克服するか
とはいえ、年齢による壁があります。同じ「働きながら」とは言っても、体力があり、記憶力もそんなには落ちていない20代、30代の方と、体力も記憶力も、そして目標に向かって進んで行く意欲の減退も激しくなっている50代の自分とでは、まったく状況が違います。
診断士試験(二次)は絶対評価ではなく、相対評価で合否が判定されます。つまり、体力も知力も余裕のある20代、30代の方と、同じ土俵で戦って、勝ち残らなければならない、ということです。もちろん、歳を重ねていればさまざまな仕事での経験というアドバンテージもあるかもしれませんが、総合的には不利は否めません。
そこで、できるだけ効率的に勉強できるやり方として、受験予備校に通うことを検討し、資料を集め始めました。